こんにちは、Chiposaです!
カリフォルニア生活と聞くと、「青い空に暖かな気候」「きれいなビーチ」「みんなフレンドリーで英語が公用語」といったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
留学先がカリフォルニア州に決まった当初、筆者もそのようなイメージでわくわくしながら渡米しました。が、初日から「イメージと違う!」の連続。
今回は、アメリカ滞在歴計2年の筆者が感じた、イメージと違うリアルなカリフォルニアライフ8選をご紹介します。
思ったよりも寒い
イメージ:いつも青空で暖かい、ヤシの木がたくさん、ビーチでリラックス
現実:いつも青空ではあるけれど、普通に寒い。ヤシの木はたくさんあるけど、ビーチは寒くて行きたくない。
カリフォルニアのどの都市に行くのかで、かなり変わってくると思います。
筆者が初めてアメリカに来た頃に住んだのは、モントレーというサンノゼから車で1時間ほど南に走ったところにある海辺の町。
ピクサー映画「ファインディング・ドリー」の舞台になったモントレー水族館や、ヨーロッパ風の可愛らしい街並みと白い砂浜で人気のカーメルなどがある地域です。
到着したのは日本では夏真っ只中の8月中旬。しかし、モントレーは日中は暑すぎず過ごしやすい気候(平均22度程)、日が暮れるとどんどん気温が下がり、最低平均気温が12度程という寒さ。
湾があるため、年間通して涼しめの気候のようです。
同じような理由で、サンフランシスコも涼しいです。また、人気の観光スポット「ゴールデンゲートブリッジ」付近は霧が多く、青空のイメージすらあまりありません。
きれいなビーチは確かにありますが水が冷たいので、寒がりの筆者的には、夏の暑い日に波打ち際を歩くだけで満足です。
ロサンゼルスやサンディエゴなどの南カリフォルニアの方が、いわゆるカリフォルニアのイメージに近いですが、冬は日本のような厳しい寒さの日は少ないにせよ、やはり寒いです。
ちなみに夏は、州都のあるサクラメントなどの内陸側は北カリフォルニアでもかなり暑くなります。実は地元民的には、海より川が人気スポットだったりもします。
英語が通じない時がある
イメージ:カリフォルニアアクセントのブロンドの白人がたくさんいて、英語が公用語
現実:様々な人種の人々が住んでいて、英語が通じないことも珍しくない
実は、英語はアメリカの公用語ではありません。
様々な人種・言語を尊重するために、国として公用語を定めていないようです。
街を歩いていると、さまざまな言語が飛び交っています。
スペイン語・中国語・ベトナム語・韓国語・タガログ語などは、日常的に聞こえてきます。
留学生時代に、現地の小学校に日本文化を教えるボランティアで行った際は、スペイン語が第一言語のラテン系ファミリーが80%程でした。
ベトナム人のルームメイトの親戚の家にホームステイした際は、ベトナム語しか通じず、ルームメイトが通訳してくれました。また、ベトナミーズタウンに連れて行ってもらった際も、英語で話しかけてもベトナム語で返って来ることがほとんど。
大きなコミュニティーがある言語圏からの移民の人々は、自分の母国語だけで生活しているということも珍しくありません。
様々な言語や文化が入り混じっているカリフォルニア生活は、新たな発見や学びが尽きません。
また、英語も色々なアクセントで話されているので、日本人が話す英語も寛大に受け入れてくれる方が多いように感じます。
経済的にきつい
イメージ:日本より給料が高くて、高水準の暮らしが出来る
現実:家賃や物価が高すぎて、生活が大変
2022年の円暴落のあたりから、アメリカに出稼ぎに行く日本人が増えたらしいですが、実際のカリフォルニア生活は経済的に厳しいです。
確かに最低賃金は時給15.50ドル(DDSホームページ参照、2023年2月時点)と日本に比べると高く、年々上がり続けていますが、その分インフレーションで物価の高騰も続いています。
特にサンフランシスコやサンノゼがあるベイエリアと呼ばれる地域は、全米でもトップクラスに家賃が高く、1ルームアパートでも月に2000ドル以上かかることも珍しくありません。学生はもちろん、20-30代でも、アパートや一軒家を誰かとシェアして生活することが一般的となっています。
シェアハウスの1部屋でも1000ドルほどが相場です。
また、外食も日本に比べると高い上にチップも払う必要があるので、カジュアルなレストランでもランチで20ドル、ディナーで35ドルは軽くかかります。
ちなみにラーメンは15-20ドル、マクドナルドのビッグマックセットは10ドルほどです(2023年2月現在)。
健康志向の人が多い
イメージ:ハンバーガーやピザなどを毎日食べる
現実:健康志向の人が多い
アメリカと聞くと、ハンバーガーやフライドポテト、巨大なピザを毎日食べるイメージがある方もいると思いますが、実際はカリフォルニアでは健康志向の人が多いです。
ビーガンと呼ばれる、卵や乳製品も含め、動物製品を一切摂取しない人も少なくなく、レストランではベジタリアン・ビーガンメニューが用意されていることがほとんどです。
また、スーパーでも植物性のフェイクミートやフェイクフィッシュが並んでいるのをよく見かけます。
オーガニック食品や、グルテンフリー、No MSGなど、食べるものに気を付けている人が多いように感じます。
ビーガンは健康のためはもちろん、思想や環境問題などとも密接に関わっている場合が多いです。
また、月10ドルから契約出来るジムをはじめ、ジムの相場が日本に比べると安いこともあり、ジムに通う人もとても多いです。ベイエリアは自然が豊かなエリアもたくさんあるので、ハイキングが人気の余暇時間の過ごし方です。
日の出に合わせてハイキングに行ったら、暗いうちからたくさんの人が来ていて、まさかの駐車場が満車でした!
夜が暗い
イメージ:都市部は夜でも明るい
現実:都市部でも結構暗いし、住宅街は真っ暗
ベイエリアで一番大きな都市サンフランシスコ。
観光地としても人気が高いため、夜でも賑わっているイメージですが、実際は一部の観光エリアやレストランが立ち並ぶエリアなどを除くと、結構暗いです。東京や大阪など、日本の都市がいかに明るいのか実感させられます。
24時間の店はほとんどなく、お酒の提供も法律で午前2時までと規制されているので、バーも閉まります。郊外では20時に閉まってしまうレストランも珍しくなく、街灯も少ないので住宅街などは夜は真っ暗です。
街が汚い
イメージ:サンフランシスコやロサンゼルスの都市部は東京や大阪のようなイメージ
現実:都市部ほど汚いエリアがあるし、場所によっては臭いもきつい
観光地にもなっている都市は、写真で見る限りはおしゃれでキレイなイメージですが、実際は結構汚いことが多いです。もちろん場所にもよりますが、治安が良くないエリアになると、ごみがたくさん落ちていたり、異臭がしたりします。日本の街がいかに整備されているかに気付かされます。
また、デパートやレストランでも、日本ほど清潔に保たれているお手洗いは見つけられません。
外出先できれいなトイレを見つけるのは、至難の業です。
様々な意味で色んな人がいる
イメージ:みんなフレンドリーで、おしゃれな人が多そう
現実:人種も違えば性格や文化も様々
アメリカ人と聞くと、みんなフレンドリーで知らない人でも会話を始めるようなイメージがありますが、もちろん様々な人がいます。
前述しましたが、カリフォルニアには特に色んなバックグラウンドを持つ人々がいます。
基本的にはフレンドリーな人が多いですが、中にはこちらからニコっとしても真顔の人もいます。
また、カリフォルニアと聞くと、おしゃれなイメージもありますが、服装にあまり気を遣わない人も一定数います。学生の頃は、パジャマのような格好で授業を受ける人もいました。
色々な人が共存する分、自分は自分、他人は他人と考える人が多く、周りと違うことを気にしなかったり、違いを受け入れる風潮があるように感じます。
日本ではみんなおしゃれして、メイクをしなければいけないような、社会的プレッシャーがあるように感じますが、カリフォルニアでは、みんなそれぞれが自由に生きている感じがします。
アメリカ合衆国という一つの国ではありますが、カリフォルニアに住んでいると、色々な国の人々が集まっている出来ている移民国家であることを日々感じます。
日本のものが手に入りやすい
イメージ:アメリカンなものしか手に入らなそう
現実:日本のものも、高いが手に入る
太平洋を越えて、遠い異国の地というイメージがありますが、カリフォルニアに関しては日本のものが手に入りやすいです。
日系のスーパーは、価格が違えど雰囲気まで日本のスーパーのようですし、100円均一ではないですがダイソーも複数店舗あります。
サンフランシスコ・サンノゼ・ロサンゼルスでは、ジャパンタウンもあるので、様々なものが手に入ります。
日本と同じ生活をすることはさすがに難しいですが、諸外国やアメリカ国内の他エリアに比べると、カリフォルニアは日本人にとっては住みやすいかと思います。
まとめ – イメージとは違う面白さ
今回は、筆者が実際に住んでみて気付いたカリフォルニアのイメージと現実についてご紹介しました。
みなさんのカリフォルニアのイメージと比べていかがでしたでしょうか。
一言でカリフォルニアといえど、面積は日本の1.1倍もある大きな州です。
訪れる町やエリアによっても、様々な特徴があります。
総じて言えるのは、至るところで「移民の国アメリカ」を感じられるということです。
また、アジア系の人々も多いため、日本人には比較的住みやすい州かと思います。
イメージしていたキラキラした日常ではありませんが、様々な人に囲まれ毎日が新鮮です!
この記事が、リアルなカリフォルニアを知るきっかけになれば嬉しいです。
質問やコメント、リクエスト等ございました、お問い合わせフォームもしくはコメント欄にお願いします! それでは、See you soon!
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