こんにちは、Chiposaです!運転免許の筆記試験に合格をしたら、いよいよ実技試験!
もちろん試験官はアメリカ人だし、いざ路上で試験となると緊張しますよね。
今回は、運転未経験者だった筆者が、一発で満点合格した時の経験を元に、実技試験の流れや注意点についてご紹介します。
実技試験は難しい?
アメリカは車社会だから、誰でも運転が出来るように運転免許の難易度が低い、という噂を聞いたことがある方も少なくないかと思います。正直に言って、そんなに簡単ではありませんでした!実際、筆者の周りでも、運転経験者で自信満々で実技試験を受けに行ったら、まさかの不合格になったという友人が何人もいます。
でもしっかり準備をして、基本ルールさえ押さえておけば、高度な運転技術が無くても試験には合格出来ます。実技試験は、筆記試験で勉強したことの実践と捉えておけば、注意すべきことが見えてくるかと思います。次の項では、実際に試験で使われる採点シートを元に、注意点を見てみましょう。
試験で押さえておくべきポイントを実際の採点用紙を使って解説
まずはこちらが実際の採点用紙です!
左上にあるPRE-DRIVE CHECKLISTの太字になっている項目9-14で3つ以下のエラー、左下のCRITICAL DRIVEING ERRORで0個のエラー、その他の項目で15以下のエラーが合格の条件です。
①出発前のチェックリスト
まず、路上に出る前の確認ポイントは19項目。試験官が目視して確認するものも多いですが、実際に動作確認をしたり、指差し確認をするよう指示されるものもあります。
- Driver Widow -運転席の窓
- Windshield -フロントガラス
- Rear View Mirrors -バックミラー
- Turn Signals -ウィンカー
- Brake Light – ブレーキライト
- Tires – タイヤ
- Foot Brake -フットブレーキ
- Horn -クラクション
- Emergency Brake -サイドブレーキ
- Arm Signals -ハンドサイン(右折、左折、停止)
- Windshield Wipers -ワイパー
- Defroster -デフロスター
- Emergency Flasher -ハザードランプ
- Headlight -ヘッドライト
- Passenger Door -助手席のドア
- Glove Box -グローブボックス
- Seat Belt -シートベルト
- Head Restraint -ヘッドレスト
- Automated Technology -オートマチック車
ほとんどの場合、動作確認は、左右のウィンカー、ブレーキライト、クラクション、ヘッドライト、 指差し確認はデフロスター、ハザードランプ、ワイパーなどです。 また、窓を開けてハンドサイン(右折、左折、停止)をするよう指示があります。 上記のリストの用語は、運転中でも使うことがあるので、覚えておきましょう。
②絶対にしてはいけない8つのこと
採点シートの左下に書かれているCRITICAL DRIVING ERRORというのは、一度でもやってしまうと即アウトの項目です。これだけはやらないようにしっかり覚えておきましょう。
- Intervention by Examiner 試験官によるストップ
- Strikes Object/Curb 物やカーブへの衝突
- Disobeys Traffic Sign or Signal 標識や信号の無視
- Disobeys Safety Personnel or Safety Vehicles 緊急案内や緊急車両の無視
- Dangerous Maneuver 危険運転
- Speed スピード違反
- Auxiliary Equipment Use 補助装置の使用
- Lane Violation 車線違反(黄色のレーンを踏む)
基本的には、試験中に試験官が危険と判断した場合、即行でDMVへ戻り試験打ち切りとなってしまいます。スピードに関しては、速いと一発アウトですが、遅くても減点対象となりますので、法定速度通りに運転することが望ましいです。
運転中に気を付ける減点事項
その他、気を付ける点を確認していきましょう。
Parking Lot Driving 駐車場での運転
DMVを出発する時は駐車場からのスタートです。駐車場内は速度5マイル。スピードと、周りに車や歩行者がいないか、わざとらしいくらいに確認をしましょう。
Intersections 交差点
交差点では、停止・発進・進行中のチェック項目があります。
ここでもわざとらしいくらいに、周囲を確認しましょう。
また、急ブレーキ、急発進をしないように注意。
停止時と進行中の車間距離も十分に取るようにしましょう。目安は運転席から、前の車の後輪がしっかり見えるくらいの距離が◎
Business/Urban and Residential/Rural
ビジネス街、住宅街などでは、スピードや周囲の確認、車間距離、車線の使い方がチェックポイントです。
Lane Change 車線変更
車線変更の指示が試験官から出されます。焦らずにまずは周囲の確認をし、ウィンカーを出してから、車線変更をしましょう。
ハンドル操作や車間距離、スピードを見られます。
Backing バック走行
車が少ない小道などで、バック走行の指示が出ます。ストップと言われるまで、真っ直ぐバックしましょう。バックミラー、サイドミラー、振り返って後ろを交互に確認する時は、ここでもわざとらしいくらいに。また、ハザードランプを点けることも忘れずに。
Turns 右左折
交差点で対向車がいる場合は、どちらに優先権があるのかの把握も大切になります。
また、赤信号での右折をするシーンもあるかもしれませんが、交通ルール上マストではないので、周囲をよく確認し、無理のない程度で曲がれれば大丈夫です。車線が複数ある場合は、曲がった後に正しい車線に入るように気を付けましょう。
実技試験の流れ
事前予約
筆記試験同様、実技試験でも事前予約が必要となります。
時期によっては混雑して数週間先まで予約が取れないということもありますので、受ける準備が整い始めたら、早めに予約をすることをおすすめします。
予約はDMVのホームページのAppointmentsから取れます。
持ちもの・準備するもの
持ち物は仮免許証、身分証明証(パスポート等)、車の登録書(レジストレーション)、車保険の証明書。付き添いの方は、運転免許の提示が求められますので忘れないようにしましょう。
当日DMVにて
いよいよ実技試験当日!DMVは待ち時間が長いことが多いですが、時間に余裕を持って行きましょう。
付き添い人と一緒にDMVへ
当日は付き添い人と共に、受付をします。友人や家族の方の同行が難しい場合は、実技試験の同行・車の貸し出しのプランがあるドライビングスクールなどの利用するという方法もあります。
車のチェック
受付が終わったら、車に乗り、実技試験用のレーンに移動します。試験官が車のチェックをし始めますので、付き添いの方はここで下車します。ナンバープレートやドアなどの車の外側の確認をし、ブレーキランプの点灯や左右のウインカーを点けるよう指示が出ます。
指差し確認
車のチェックの後は、試験官が助手席に座り、ワイパーやデフロスターなどの指差しの指示が出ます。
また、窓を開けてハンドシグナルをするよう指示が出るのもこのタイミングが多いです。
路上試験
車のチェックが一通り終わったら、いよいろ路上を走ります。
DMVの駐車場内はゆっくり走行するように気を付けて下さい。路上に出る際の左右確認も大袈裟にしっかりとしましょう。路上の運転試験は20分ほど。
試験官が「Turn right at the next light」など指示を出すので、それに従い運転します。交通量の少ない道に入り、歩道側に車を寄せてバック走行の指示も出ます。
試験中は私語厳禁。試験官は助手席で常に採点シートに記入をしていますが、気にせずに言われた通りに運転することに集中しましょう。
試験結果
路上での運転後、DMVに戻り、駐車場に停車をします。
完全停止した後に、採点シートが渡され、合否を伝えられます。合格の場合はDMV内の窓口へ行き、免許発送のための住所等の確認をし、仮免許証を渡されます。不合格だった場合は、再度別日で試験の予約をして再受験となります。
実際に実技試験を受けてみて
筆記試験合格〜実技試験当日
筆者の場合は、筆記試験合格後3ヶ月ほど経ってから実技試験を受けました。
その前に車は購入し、自分の車で練習をしていたので、慣れた車での受験が出来ました。
実技試験の予約は余裕を持って1週間前に取り、当日は午後休を取り15時半からの試験に備えました。
付き添いは、練習にも付き合ってくれた友人に依頼。
当日も余裕を持って30分ほど前にDMVに着くようにし、近くの道路で最終の運転練習。結果的に、試験でも同じ道を通ることになり、「さっき通った道だ」と少し安心出来る材料になりました。
実技試験
窓口での受付から試験開始までは15分くらい待ちました。
試験官と対面をし、一通りの確認を終えた後に、何か質問はあるかと聞かれたので、自分は英語が第一言語では無いから、緊張していると伝えました。試験官はフレンドリーで優しそうな女性で、英語も聞き取りやすかったですが、試験中に指示を出す時は、更にはっきりゆっくりと話してくれたので、運転に集中することが出来ました。
少しでも英語に不安がある方は、試験前に言語面での不安を伝えておくと、少し考慮してくれる場合があるので試してみて下さい!
路上試験では何度か右折・左折を繰り返し、車線変更の指示もありました。
筆者の場合は、バック走行はありましたが、パラレル駐車や高速道路の運転はありませんでした。
20分ほどでDMVに戻り、「Congratulation!」と採点シートを渡され終了です!
まとめ
今回は運転免許の実技試験について、流れや注意事項を筆者のエピソードを交えてご紹介しました。
試験は細かい採点事項に基づいて減点方式で採点をしているので、運転経験者でも少し油断をすると不合格になってしまうことがあります。この記事を読んで、満点合格を目指してもらえると嬉しいです。
質問やコメント、リクエスト等ございました、コメント欄にお願いします! それでは、See you soon!
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