こんにちは、Chiposaです！
日本では馴染みのない「サマータイム（夏時間）」。
アメリカではほとんどの州で導入されており、これにより年に2回時計の調整が必要になります。
賛否両論あるサマータイムですが、アメリカでは廃止という話も耳にします。
今回は、アメリカのサマータイムについて、メリット・デメリット、廃止のうわさの真相などをご紹介します。
サマータイムのスケジュールを知りたい
サマータイムが廃止になるって本当？
サマータイムについての論争はなぜ起きている？
アメリカのサマータイムはいつからいつまで？
アメリカでは毎年、3月の第2日曜日、午前2時にサマータイムが始まり、11月の第1日曜日、午前2時に終わります。
2023年のサマータイムは、
3月12日 午前2時～11月5日午前2時となります。
春のサマータイム開始時に1時間時計を進め、秋の終了時に1時間時計を戻すため、「Spring Forward, Fall Back」と表現されます。
開始時：午前2時になったら時計を「2時→3時」に進める
終了時：午前2時になったら時計を「2時→1時」に戻す
いずれも真夜中に時間が変更になるので、ほとんどの人は寝ている時間。
終了時はいつもより1時間長く寝られますが、開始時は1時間短くなるので、朝が辛いです・・・
現在は携帯電話やスマートウォッチなどは自動で時間の調整がされるので、寝坊の心配も少ないですね！
ちなみに、英語ではSummer Timeとは言わず、Daylight Saving Time (DST)と呼ばれます。
日本とアメリカの時差はどうなる？
サマータイムを導入していない日本との時差は、もちろん1時間ずれます。
アメリカは国内でも時差があり、カリフォルニア州などがある西海岸とニューヨーク州などがある東海岸の時差は3時間。
西海岸：日本より17時間マイナス
東海岸：日本より14時間マイナス
西海岸：日本より16時間マイナス
東海岸：日本より13時間マイナス
ちなみにアメリカ本土では、東部標準時間(GMT-5)、中部標準時間(GMT-6)、山地標準時間(GMT-7)、太平洋標準時間(GMT-8)の4つのタイムゾーンがあり、その他にアラスカ標準時間(GMT-9)とハワイ・アリューシャン標準時間(GMT-10)の計6つのタイムゾーンがあります。
アメリカでサマータイムがない地域
アメリカの中でも、ハワイ州とアリゾナ州は、サマータイムを導入していません。
年間通して、十分な日照時間があるからという理由のようです。
また、アメリカ領であるサモア、グアム、マリアナ諸島、プエルトリコ、バージン諸島も、サマータイムはありません。
州ごとにサマータイムの導入の有無は決めれるようですが、年間通してサマータイムにするには、法律の制定が必要になります。フロリダ州やカリフォルニア州を中心に、長年サマータイムを通常時間にする動きがありますが、なかなか法律の制定には至らない現状です。
アメリカのサマータイムの廃止はいつから？
2022年3月15日、「Sunshine Protection Act」という法案がアメリカ上院議会で可決。
内容としては、サマータイム制度を廃止して、2023年11月5日から、現在のサマータイムの時間を年間通して通常時間と制定するという法案。
日経新聞など日本のメディアでも取り上げられていたので、「アメリカでサマータイムが廃止になるのでは？」と思った方もいるのではないでしょうか。
アメリカでは法成立のために、上院・下院の両議会での可決と、その後に大統領の署名が必要です。
しかし、この法案は下院で議決される前に2022年の国議会が閉じてしまったため、法成立には再度両院での可決が必要な状況に後戻りしてしまいました。
バイデン大統領の意向も現状では確認出来ていないため、結局のところサマータイム廃止はすぐにはされないのではないかと思われます。
少なくとも2023年のサマータイムは通常通りに始まる予定です。
サマータイムのメリット
街の安全に繋がる
1時間日が延びることによって、犯罪率が低下することはもちろん、交通事故も減るようです。
車社会のアメリカでは、車での事故が日常茶飯事。また街灯が少ないため、夜道の運転は周りが見えにくく感じることが多いです。
サマータイムだと、午後8時過ぎや9時近くまで明るい時期もあるので、車移動が多い方にはありがたいですね。
経済が活性化する
サマータイム中は、仕事が終わってから外で余暇時間を過ごす人が多くなることによって、経済効果が期待出来ます。
食事や買い物、スポーツをしたり、移動に伴うガソリンも多く消費されるので、さまざまな業界が恩恵を受けます。
また、明るいことにより、窃盗被害の件数も減るというデータもあるようです。
サマータイムのデメリット
健康被害
1時間とはいえ、心身に与える影響は意外と大きいようです。
通常時とサマータイムの切り替え後の1週間は、不眠に悩む人が増えることはもちろん、交通事故や職場での怪我、うつ症状を訴える人が急増するという研究結果もあるほど。
特に切り替え後すぐの月曜・火曜日に関しては、心臓発作を起こす人が通常時より10％も増えるそうです。
経済的損失
時計を1時間変更することによって、混乱が起きたり、手間がかかるので、それに伴う経済的損失もあります。
ユタ州立大学の研究によると、サマータイムと通常時間の切り替えによって、アメリカ全体で17億ドル分の労働時間が、時計の設定変更や手間に使われたとの計算になるようです。
また、国際航空運送協会によると、航空業界では2007年に、サマータイムを導入していない国との時差の混乱などにて1億470万ドルの損失につながったというデータが出ているそうです。
参考：https://www.procon.org/headlines/top-3-pros-and-cons-of-daylight-saving-time/#2
まとめ
今回は、アメリカのサマータイムについてご紹介しました。日本にはない習慣なので、切り替えのタイミングで戸惑ってしまうことがあるかもしれませんが、携帯電話やスマートウォッチを時計として使っている場合は、気付いたら時間が変わっていたという方が多いかと思います。
サマータイム中の夏場の日の長さは、日本では体験出来ないので、海外にいることを実感できます。2023年もサマータイムがありますので、ぜひ明るい時間を有効活用してみてはいかがでしょうか。
質問やコメント、リクエスト等ございました、コメント欄もしくはお問い合せフォームにお願いします！ それでは、See you soon!
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